長野市の大学受験英語専門・プロ家庭教師のイガラシ

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comeは「来る」ではない / 英英辞典がお勧めです

流行りのNetflixで海外ドラマ(ストレンジャー・シングス)を観ていて、こんなシーンがありました。お母さんが2階の子供部屋に向かって「ご飯できたわよー」と呼びかけ、それに対して娘が「coming !」と返事をするシーンです。さて、この 「coming」 はどういう意味でしょうか?シーンの意味を考えれば、ご飯ができたので「今行くよ!」的な意味だと思うのですが、でもそれって going じゃないの?come だと「来る」という意味じゃないの?どいういうこと??と混乱してしまいがちです。

 

この「coming !」は、「行くよ!」という意味が正解なのです。ここで疑問を感じてしまう方は、comeを「来る」と覚えてしまっていることが原因です。実は、come=来る、ではないのです。正確に言うと、come=来る としてしまうのは正確な解釈ではありません。

 

ロングマン英英辞典でcomeの原義を調べてみると、「move towards somebody/something」とあります。これをなるべく正確に訳してみると「誰か/何かへへ向かって動く」となります。これがcomeのより正確な解釈です。上のシーンで考えると、呼ばれた娘は『母』という対象へ向かって動こうとしているわけです。なのでcoming!なんですね。個人的には、comeの訳は「来る」より「達する」という日本語の方が近い気がします。反対に、実はgoというのは「行く」というより、対象物から「離れる」イメージなので、もしこのシーンで「going!」と娘が言ってしまうと、母という対象から離れてどこか別の場所へ行ってしまう、という意味になるのです。

 

このように、中学で習った英語の知識、英語の常識というのは、誤解を含んだ不完全なものである場合が多いです。この不完全さの穴を、大学受験ではつつかれます。難関になればなるほど、こうした「当たり前のように知っているつもりの知識」を再定義しないと合格にはたどり着けません。中学英語の単語を英英辞典で調べるという勉強法は是非お勧めです。上記のように良い意味で英語の固定観念を破壊してくれます。こうしたワンランク上の英語力を目指す指導もイガラシは積極的に行います。

 

 

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