なぜ英語が出来ないのか
高校生の英語を指導するわけですが、少なくとも3年間は既に中学で英語を学んでいるはずなのに、多くの生徒は全く英語を書けません。おそらく、英語で自己紹介を簡単にしてくださいと言われても戸惑って出来ないでしょう。一番高いスキルは英語を読むことでしょうが、それも満足にはいかないレベルだと思います。
これってムダというか、効率悪過ぎるなぁと、まぁ多くの英語指導者が感じていたりそうでない一般の方々も感じている無力感だと思いますが、そういう根本的なアホらしさを感じてしまいます。
これって何故だろうと私という素人なりに考えると、一番は和訳中心主義のせいかと思います。英文を和訳しなさいという、アレです。英語で自己紹介したり英文を書いたりするのは英語をアウトプットする行為です。しかし実際の授業で時間を割いているのは、和訳して日本語をひねり出すという日本語のアウトプット作業。英文を読むにしても、まずは和訳して日本語のアウトプットをひたすらと。これはほぼ日本語の授業と言っても過言ではないでしょう。日本人の英語力向上には、こうした日本語のアウトプットから脱却し、英語のアウトプットに多くを割くことが必要だと思います。
高校生で英語を伸ばしたい生徒も、この点を意識するといいかと思います。英語の時間なのに、日本語ばっかりインプット&アウトプットしていないか?もっと英語のアウトプット作業というマインドを据えるべきだ、と。
抽象論ですが、抽象的なマインドを持っておくということは大事です。