長野市の大学受験英語専門・プロ家庭教師のイガラシ

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逆算思考が欠けている

くすぶっている高校生、受験生を見ていると、決定的に欠けている、と思う要素があります。それは「逆算」の考え方です。

 

この逆算思考は、世において成功している経営者などは皆、大事な考えとして強調しています。日本でもトップレベルの資産を持つ経営者であるソフトバンクグループ代表の孫正義さんの逆算の哲学は有名ですが、孫さんはなんと10代のうちに50歳だか60歳までに達成すべきゴールを設定して、そこから逆算して10代から行動を続けているのですから驚きです。そこまで出来る人はなかなかいないです。

 

正解がない資本主義社会におけるビジネスに対して、大学受験(一般入試)は、ゴールがかなり明確なチャレンジです。毎年のように似たような問題が出ていて、合格最低点も大体一緒なので、それを上回ればいいだけです。なので受験を成功させたいと思い立って一番最初にすべきことは、ゴール地点の確認です。つまりは過去問、赤本を一度解いてみることです。

 

おそらく多くの高校生は以下のように洗脳されているはずです。「まず学校のテスト対策など、日々の勉強をきっちりこなして基礎力をつける。過去問を解き始めるのは、高3の秋、もしくは冬くらいで良い…」

 

この指導方法に私は疑問を呈します。違う話で例えてみましょう。ダンボールにガムテープをしてフタを閉じていくという単純作業がAとBという2つのグループに与えられたとします。時間は5時間です。Aのグループには、1人300個作りなさいというゴールを最初に与えられます。Bのグループには、ゴールの数は与えられず、時間内に出来るだけ多く作りなさいと言われるだけです。ここで質問なのですが、あなたはどちらのグループに入りたいでしょうか?Bと答えた方は、すみませんが私の考え方とは逆なので最後まで読まないで頂いて大丈夫です。

 

Aのグループと答えた方、なぜAが良いのでしょう?おそらく、ゴール値を明確に与えられた方が頑張れるから、だと思います。最初に300個という数字を与えられると、つまりは1時間に60個のペースで作ればよくて、じゃあ1分に1個のペースだな、と時間の使い方もコントロール出来、効率良く作業ができます。

 

話を大学受験に戻して、学校で教えられる方式はBグループのやり方です。なぜB方式なのか?それは学校の生徒全員、ゴール地点が異なる為にA方式を採用出来ないからです。「ゴールがそれぞれ異なるぼんやりとした群衆」と「あなた自身」をハッキリと切り離しましょう。あなた自身が大学受験で成功したいのであれば、BではなくAの考え方を身につけるべきなのです。ゴールに対する意識、日々の時間の使い方など、まるで違ってきますよ。

 

ゴールの確認とは、つまりは過去問で何点取れるか、だと考えてください。志望校の英語の過去問で70点必要なところ現状で30点なのであれば、差の40点を残りの日数でどう埋めればいいのか。単語が全然わからないのであれば、一か月でどのくらいのペースで単語を覚えるべきなのか。長文が読めなければ、残りの時間でどのように訓練していくべきなのか。そういう風に逆算思考に転換していくべきです。ゴール地点をぼんやりとさせておいて、ただなんとなく英単語帳を開く、なんて漠然な勉強をしているのであれば、もちろんそれはそれで学力がつくのですが、志望校合格という割と単純明解なゴールまでのプロセスとしては「超」非効率と言わざるを得ません。

 

家庭教師として、以上のような必要不可欠な考え方も指導致しますし、こういったプロセスを一緒に考えていきます。

 

 

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