英作文（小論文）には書き方があります

英作文で「自分の意見を英語で述べなさい」的な設問、ありますよね。少し長めに書かないといけないやつ。この答え方なんですが、例えば I think〜 などといきなり手を動かして書き始めてしまう高校生、多いです。これはノーです。いきなり文章を書き始める前に、まずはやることがあるんです。「構成」を作ることです。

2018年前期 信州大学の教育学部の2問目を例に見てみましょう。設問は、「XとYとZという3つの商品があり、お客はどれを買う可能性が高いか、本文の内容に基づき、あなたの考えとその理由を英語で書け」という内容です。相対性に関する本文を理解できれば答えられる設問になっています。

ここでいきなりI think〜 なんて書き始めてしまうあなたは、英語うんぬんより、まずは文章の基本である「構成」の考え方を身につけましょう。ものすごくシンプルに例えると、文章とは「サンドウィッチ」です。パンとパンの間に具材を挟んだやつ、アレです。文章を書く＝サンドウィッチを作る、とイメージしてもらって間違いないです。

サンドウィッチの上のパンと下のパンは、主張と主張、中身の具材は理由&具体例。これだけです。超シンプルです。これを例に「あなたはなぜ長野県に魅力を感じていますか」という設問に対し、カンタンに文章を書いてみます。

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【あなたはなぜ長野県に魅力を感じているか】

『①主張 』 長野県は日本経済再生の原動力となる、その将来性に私は魅力を感じています。

『②理由&具体例』 理由の1つ目として、長野県は全国47都道府県の中で移住者がトップです。日本全体の経済の底上げには、東京一極集中から脱却し、地方も元気にならないといけません。その為にまず必要なのは経済を営むために不可欠な「人間」です。その人間がいま最も集まっている先が長野県です。

2つ目の理由は、長野県は観光資源が多く海外旅行客に期待できるからです。経済の底上げには内需に頼るだけではなく外需も増やしていく必要があり、長野県は夏は高原、冬はスキーや温泉など観光地としての魅力たっぷりで、実際に海外旅行客は年々増加しています。

『③主張』上記の移住先全国ナンバー1、観光資源豊富で海外旅行客増加という要因から、長野県は必ず日本経済を盛り上げる原動力になると信じ、私は魅力を感じています。

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少し固い内容になりましたか、このような感じです。この文章をいきなり書き始める前に、私は最初に下記のようにサンドウィッチを「構成」しました。

①主張…長野は日本経済再生の原動力 が魅力

②理由&具体例…移住率ナンバー1、海外客増加

②主張…長野は日本経済再生の原動力 が魅力

このサンドウィッチを最初に作り、あとは適当に言葉や表現を当てはめていくだけです。文章、論述なんてパズルです。最初に枠を作っておいて、あとはピースをはめるだけ。

英語からだいぶ話がそれましたが、元に戻すと、英作文&論述に必要なのもまずこのサンドウィッチ的な「構成」です。I think〜なんていきなり書き始める前に、まずは日本語でOKなので文章の構成を考えましょう。例題の「XとYとZという3つの商品があり、お客はどれを買う可能性が高いか、本文の内容に基づき、あなたの考えとその理由を英語で書け」でサンドウィッチを作ってみると、

①主張…多くの客はXを選ぶ

②理由&具体例…Yには比較対象がないので選びにくいが、XとZは〜という点において簡単に比較できる その点でXはZより優れている

③主張… というわけで、多くの客はXを選ぶ

これをまず作り、あとは英語で当てはまるだけです。まぁそれを英語で書くのが難しいんですが、この手の種類のものは1ヶ月くらい訓練すればすぐに書けるようになります。  

全ての文章はパズルです。英語の論述、小論文の書き方なども指導しています。徹底的に教えます！

長野市、中野市、小布施町、須坂市の大学受験英語専門・プロ家庭教師のイガラシ

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