長野市の大学受験英語専門・プロ家庭教師のイガラシ

長野市、中野市、小布施町、須坂市で大学受験英語に特化したプロ個人家庭教師のイガラシのブログです。

「英語ペラペラ」という幻想

 よく「英語ペラペラになりたい」というフレーズを皆さん、耳にしますよね。 これは、ウソです。ウソの概念。幻想です。そもそも、「英語がペラペラ」「英語がペラペラじゃない」の2通りで英語力は語れません。 

もっとすごく細かく、レベルは別れるんです。 ペラペラかペラペラじゃないか、の2通りではなく、 レベル1~レベル100くらい、細かく段階が分かれている、これが英語力の区分けの正しいイメージに近いと思います。 

 

そもそも皆さん、大前提として、自分のことを「日本語ペラペラ」だと思っていませんか? これも正しい認識ではないと思います。 実は人によって、日本語力、日本語運用能力は全然違うんですよ。 

 

例えば高校生の皆さんだったら、友達なんかとたわいもない雑談しますよね、 そのとき、日本語に特に不自由はしないですよね。 でも課題で作文を書くとき。どうですか?スラスラ書けますか? 大勢の人間の前でマイクを使って何か自分の意見を発表するとき。スラスラで喋れますか? 学校のめちゃくちゃ怖い先生とエレベーターで二人っきりになったら、スラスラ雑談できますか? できないですよね。友達と喋るとき以上に難しくなりますよね。 

 

このように、言葉というものはシチュエーションによってどういう風に使うか、どういう風にアウトプットするかって全然違うんですよ。 日本語ペラペラだと思い込んでいるあなたも、この日本においてペラペラと日本語を使えないシチュエーションっていっぱいあるんですよ。 面接とかもそうじゃないですか。みなさん、多くの人は苦手でしょ?面接。 

 

もう一つ例を出すと、例えば現代文の問題とか、分厚い哲学の本とか、難しくて内容を理解できない文章、ってありますね。 日本語で書いてあるのに、内容を100%理解できない 。これで日本語ペラペラって、果たして言えますかね?でもね、 あなたが理解できない文章を、咀嚼して自分のものにできている人もいるんですよ。あなたと同い年の人でも。 つまり、同じ日本人でも、人にって日本語能力に差はあるんですよ。 

 

興味深い話が合って、 ボキャブラリーの話。語彙力のことですね。この語彙力を2種類に分けることができる。アクティブボキャブラリーと、パッシブボキャブラリー。前者は、自分の口から発することができる語彙。後者は、自分の口から発することは無いが、聞けば理解できる語彙。例えば「願わくは」という副詞。これを自分の口から発することって、ほとんどないですよね。でも、書いてあれば理解はできますよね。「願わくは」は「どうか~(してほしい)」という意味。自分では使えないけど、書いてあればわかる。これがつまり、パッシブボキャブラリーです。

 

大体の人が持つ日本語の語彙力は、アクティブボキャブラリーがパッシブボキャブラリーの半分くらいだそうです。つまり、読めばわかる単語が8000語だとしたら、自ら会話の中で使ったり作文で使ったりできるのは4000語だということです。

さらに、そもそものボキャブラリーの数も、例えば東大大学院生と最終学歴が中学卒業の方とでは2倍~4倍違うんだそうです。つまり、同じ日本人でも、ボキャブラリーにおいても日本語力に差があるんです。

 

長野も外国人観光客が多くなって、英語ペラペラになりたい!って思った方もいるでしょうが、英語ペラペラなんて一生かかってもムリです。それを目指すのではなくて、「自分はどのレベルの英語力を身に着けたいのか」を明確化して、それを目標に勉強をしましょう。レベル10でいいのか、30がいいのか、50がいいのか。ちなみに、よく言われる「日常会話レベル」というのも、幅がありすぎです。そんなレベルないだろ、っていうね。日常会話と一口に言ったって、「このハンバーガー美味しいね!」みたいなアホみたいな会話から、「トランプ大統領外交政策には疑問を呈したい。特に中国との貿易摩擦は~」みたいな小難しい会話まで、全部日常会話ですから。

 

その点、受験生の皆さんの目指すレベルは明確です。「志望大学の英語の試験を突破できるレベル」です。目標が明確なので、突き進むだけです。

 

長野市中野市小布施町須坂市の大学受験英語専門・プロ家庭教師のイガラシ

https://yutaigarashienglish.wixsite.com/nagano